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【東大院生直伝!】これだけでOK⁈東京院 理学系研究科 物理学専攻の院試対策を大公開!!

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今回は東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻の合格ルートについて詳しく解説していくぞ!

院試初心者ちゃん
院試初心者ちゃん

東大院の理学系?!
めちゃくちゃレベル高いところじゃないですか!!
あまり情報もなくて不安です、、、

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大丈夫だ!
このサイトでは、そんなニッチでなかなか得られない情報でも、実際に院試を体験した人たちによる情報をしっかりと公開していくぞ!
これを見てぜひ対策に活かしてください!

本記事でわかること

・東京大学大学院理学系研究科物理学専攻ってどんなところなのか?

・大学院で行える研究について

・理学系研究科の入試難易度について

・合格者が物理学専攻の合格に向けて実際に行ってきた対策について

本記事の信憑性

この記事は、実際に何人もの院試対策の指導を行ってきた経験をもとに構成された記事です!

特に、本記事は実際に東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻に合格した生徒の情報をもとに作成しています!

院試合格に必要な情報を徹底的に、どこよりも詳しく解説していきます!


それでは早速見ていきましょう!!


東京大学大学院理学系研究科はどんなところ?

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まずは東大院の理学系研究科について解説していきます!

東京大学大学院理学系研究科ってどんなところ?

東京大学大学院 理学系研究科とは、東京大学に所属する理学分野全般を専門とした研究科です!

理学という学問の本質を極めた研究をおこなっている方が多く、自然科学から社会に貢献が行える分野まで、幅広い理学分野で研究が行われています。

また、ノーベル賞受賞者も多数輩出しており、国内外でも高い評価を受けている研究科の1つです!

理学研究科に所属する専攻は、主に下記の5つから構成されています。


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東大院の理学系研究科は、誰もが知る「理学研究における日本最高学府」です!

ここで行われてきた研究は、レベルが高い内容が多いです!
また、卒業された方も著名な方が多く、半導体研究で有名な江崎玲於奈 先生や、ノーベル物理学賞を受賞された南部陽一郎 先生が挙げられます!

理学系研究科 物理学専攻をもっと詳しく解説!

さらに理学系研究科の物理学専攻について、詳しく解説していきます!

理学系研究科 物理学専攻ってどんなところ?

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻は、日本の最高学府である東京大学にある物理学を研究している大学院です!

素粒子から光、物性、宇宙まで網羅する世界でも最大規模の物理学の研究教育拠点となっています!

また、それぞれの分野には理論と実験の2分野があり、教員は本郷の物理学教室だけでなく東京大学宇宙線研究所・Kavli数物連携宇宙研究機構、東京大学大学院理学系研究科附属ビッグバン宇宙国際研究センターなど様々な研究機関に所属をしており130名近い教員が在籍しています!

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の紹介はこれくらいにして、次からは院試について解説していきます。

物理学専攻は入るのが難しい?難易度や倍率は?

日本の最高学府である東京大学の物理学専攻に、誰しも入りたいと思う人がいるかもしれません。ここでは、院試の難易度や倍率についてお話いたします。

まず難易度ですが、誰しも東大の入試なんだから難しいに決まってるでしょと思うことでしょう。

しかし、現実はそうではありません。

なぜそんなことを言えるのかについて解説していきましょう!


理学系研究科 物理学専攻の入試倍率・院試科目について

【理学系研究科全体の入試倍率について】
理学系研究科では、過去7年間の志願者数、合格者数、倍率が下記の図のように推移しています。

そして、一番下の図は東大院全体の倍率を表しています。

これを見てもわかるように、理学系研究科の外部進学者の倍率は平均よりも低いことがわかります!

理学系研究科物理学専攻は内部と外部の比が約1:1となっており、半々になっています!

[理学系研究科全体の倍率]


[東大院全体の倍率]

【院試科目について】
物理学専攻では、
・数学と物理
・英語
・面接

となっています。

そして、内容は(年度によっても変動しますが)専門科目は基礎的な知識を問う形式がメインとなっています。

東大の院試科目は専門科目と面接、英語となっており、専門科目は基礎的な知識を問う形式のため破格な難しさではないのです!

つまり、東京大学大学院の物理学専攻の院試は大学入試と比べて難しくはないのです!

これを聞いて安心した人もいるかもしれません。

また、東京大学大学院の他の研究科は内部が多く外部が少ないとか、外部が多く内部が少ないといったことがありますが、

理学系研究科物理学専攻は内部と外部の比が約1:1となっており半々になっています!

つまり外部からでも十分に狙得る可能性があるのです!

倍率については、2倍あるかないかのため、そこまで厳しくはありません。

ただし、厳しくはないものの合格を勝ち取る人たちの多くが理学部物理学科出身という傾向があるため、その人たちに負けないように院試対策をする必要があります。

倍率に関する詳しい解説は、こちらの記事で解説しています!
全ての研究科に関する倍率を「研究科別」「専攻別」「キャンパス別」「文理別」で解説しています!




※変更点あり!東大院 物理学専攻の入試科目について!

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の入試科目は、専門科目(数学と物理)、英語、そして面接です。

ここで1つ注意があります!

それは、令和4年度からの院試の形式が変更になったのです!

具体的には、令和3年度までは「数学」「物理」と2つに分かれておりそれぞれで試験時間が決められていました。

しかし、令和4年度からは「専門科目」として「数学」「物理」が1つになったのです!
そこが変更箇所になります!

また、物理の問題形式も変更になり、今までは基礎的な物理と実験物理学が出題されていました。

しかし、変更後は実験物理学は出題されなくなりました。つまり、専門科目は「数学」と「実験物理学以外の物理学」という形式になったのです!

これは大きな変更のため、これを知らずにいると院試対策が時間の無駄になってしまうことも考えられます!

次に面接についてですが、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の面接は事務的な内容が問われます。

具体的には、
なぜうちの研究室を志望したか?
入ったらどんなことしたいか?
などです。

ここで具体的な研究のビジョンがあると合格に大きく近づけることができます!

ただし、東大の物理学専攻の面接はこれだけでないのがさすが東大だなと思うことがありました。

多くの他大学の院試の面接を受けた私でもこれを聞かれたのは東大だけでした!

それが何かと言いますと、、、



「あなただけにできるものは何ですか。」です!!


これを、私は東大の物理学専攻の面接で聞かれました。

これを聞かれたのは、先にも述べましたが後にも先にも東大の物理学専攻の面接だけです!

私は、この質問に対してきちんと答えることができました。しかし、いきなり来るので回答を考えておく必要はあります。

次からは、専門科目と面接対策の事を話そうと思います。


東大院 理学系研究科 物理学専攻の専門科目対策を大公開!

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ここからは、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の専門科目対策を話していきます!

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の専門科目は、先にも述べた通り数学と物理です。まずは、数学から対策を述べていきます。

数学の対策について

数学は、以前は2年ごとに「線形代数」「偏微分方程式」の組み合わせで出題されており、その次の年は「複素関数」「線形代数」や「ラプラス変換」「線形代数」というような組み合わせで出題されていました。
しかし、変更後はその形式ではなくなったので注意が必要です。

線形代数

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の数学の対策に必要な教科書は、まず「東京大学出版会 線形代数」です!これは東大の出版会が出している教科書で、難易度はMAXです!ただ、これができるようになれば東大の物理学専攻の線形代数の問題は解けるようになります!

ただ、これをいきなり取り組み始めると、さっぱりわからなくなるのでその前段階のものが必要です。
そこでこれの前段階として取り組むべきなのが、マセマ社の「線形代数キャンパスゼミ」です!

これは、線形代数を一から解説してくれているのでとても取り組みやすいです。ですので、まずはマセマからやることをお勧めします!

微分方程式

線形代数以外では、他にも偏微分方程式が出題されます。
そこでゴールとしては「東京大学出版会 偏微分方程式入門」が解けるようになるのがオススメです!
これも難易度が最上級ですが、これができるようになれば偏微分方程式の問題はある程度できるようになります!

こちらも、いきなり偏微分方程式入門とかいう難易度MAXのものをやると、挫折して意味がなくなります。
名前が入門なのに、レベルが全く入門者向けではないのが特徴です。

そこで手始めに、マセマ社の「偏微分方程式キャンパスゼミ」をやることをお勧めします。
これは、偏微分方程式を基礎から解説してくれており、偏微分方程式とは何かから書いてあるので、とても分かりやすいのが特徴です!

ただし、注意があります!それは、偏微分方程式に必要な常微分方程式の解き方・フーリエ解析などはすでに修得している前提で書いてあるため、まずは常微分方程式・フーリエ解析などをマセマを使って勉強をする必要があります!

ですので、それらを勉強してから最終段階で偏微分方程式入門をやり始めるというのが正しいやり方です。

複素関数・ラプラス変換

また、他には複素関数も出題されます。
複素関数に関しては、「共立出版 複素解析入門」、ラプラス変換については「工学基礎フーリエ解析とその応用」をしっかりやると解けるようになります!

まず複素関数については、東大出版会ほど共立出版の複素解析入門は難しくはありません。
しかし、複素関数の解き方に使う定理などが書いてある程度で例題はありますがそこまで丁寧ではないという印象があります。


従って、今までと同様にマセマ社の「複素関数キャンパスゼミ」でしっかりと一から丁寧に勉強をする必要があります!それから共立出版に取り掛かっても遅くはないですし、むしろその方が効率よく学ぶことができます!

次にラプラス変換については、やはりマセマ社の「ラプラス変換キャンパスゼミ」でまずは一から勉強をすることをお勧めします。これは丁寧にラプラス変換について解説してくれているので、それをやった後に「工学基礎フーリエ解析とその応用」に取り掛かった方が効率的に身につけられます!


物理の対策について

物理の出題形式大幅変更を逆手にとれ!

ここからは、物理についての対策について述べていきます。

しかし、その前に令和4年度から大幅に出題形式が変更されたのでそれをどう対策していくか、令和4年度以前の出題形式はどうだったかを述べていきます。

まず令和4年度以前は、物理は毎年、第1問は量子力学・第2問は熱統計力学・第3問は電磁気学及び古典力学・第4問から第6問までは実験に関する問題で3つのうちから1つ選択。という形式になっていました。

しかし、先にも述べましたが令和4年度から出題形式が大幅に変更になり物理は3問必答となりました!
内容を私が見たところ、先にも述べましたが実験に関する問題は削除され、従来の第1問から第3問までの形式の問題のみとなっていました。ですので、新傾向に慣れるためにも過去問演習は欠かせないと思います!

次にどう新傾向に慣れていくかですが、これを見ている人の中には
「過去問演習といったってまだ新傾向のものは1年分しかないじゃないか」
って思う人がいるかもしれません。

他には、「過去問演習ね。新傾向で実験に関する問題が出なくなったってことだし実験のところだけ抜いて演習をすればいいでしょ。」と思う人もいるかもしれません。

確かに、実験だけ抜いて行ってもいいかもしれませんが旧傾向のものは実験に関する問題も込みでの試験時間となっているのであまりお勧めできません。
東大物理の物理の試験時間は4時間なのですが、旧傾向のものは4時間で4問解くという設定になっているからです!

なら、どうしろというんだよ!新傾向1年分しかねーのによ!という言葉が聞こえてきそうですが、全く問題ありません。なぜかというと、東大物理の新傾向対策のための過去問演習は東大物理の博士課程の問題を使えばいいからです!

どういうこと?って思う人がいると思います。

それは当然なはずで、これを読んでいる人は修士課程の院試を受けるわけですから博士課程の院試なんて受けることができないからです。


ここで少し博士課程の院試についてお話します。通常、博士課程の入試は修士論文の発表と、その他専門的事項という形式になっていてこれだけで合否が決まります。
しかし、東大物理だけは1次試験と2次試験に分かれていて1次試験を受けて合格した人のみが2次試験に進むという形式をとっているのです。そして、その1次試験が筆記試験というわけなのです。

しかし、ここで「博士課程の入試でも東大物理は筆記試験があるということは分かった。だけど、それって修士でやった内容なんじゃないの?」と思う人がいるかもしれないですが、問題はありません。

なぜかというと、博士入試の筆記の問題は修士課程の人たちが受ける問題と全く同じだからです!でも、「修士の人たちが受けるものと同じということは、実験に関する問題もあるんでしょ」と思う人がいるかもしれません。だって、修士課程の人たちが受けるものと同じ問題と言ったのですから。

しかし、ここがミソなのです!なぜかというと、東大物理の博士課程の筆記試験は修士課程と問題は同じではあるものの実験に関する問題は一切出題されないからです!

「令和4年度はそうであって、過去はそんなことはないでしょ。」と思う人がいるかもしれませんがそんなことはありません。修士課程の問題が大幅に変わる令和4年度以前の問題でも、博士課程の筆記試験は実験に関する問題は1問も出題されていないのです!

これ、どこかで見たことありませんか?そう、令和4年度の新傾向と同じ形式なのです!
つまり、新傾向のための過去問演習は博士課程の筆記試験を大量に解けばよいということになるのです!

そういうわけで、新傾向のための過去問演習は東大物理の博士課程の問題を使えばいいと書いたのです!

また、試験時間については博士課程の筆記試験は第1問から第3問までの3問を3時間で解くという設定になっているため新傾向と何ら変わることがありません。

新傾向では物理3問数学1問計4問を4時間で解くので、物理3問を3時間で解けば数学に1時間費やすことができます。

少し脱線してしまいましたが、物理の新傾向の過去問演習は博士課程の筆記試験を用いればバッチリということになります!

次からは、物理の対策を話していきます。

力学

東大物理の院試において、驚くかもしれませんが力学はここ数年出題されていません!

しかし、平成29年度入試や平成31年度入試では力学が出題されているので対策はする必要があります。

力学が出題された場合の内容は、質点の2重振り子問題・惑星の運動を解析力学を用いて解くなどです。

これらの問題の対策として、まずはマセマの「力学キャンパスゼミ」から始めることをお勧めします。1から丁寧にマセマでやることで、基礎の確認や定着をはかることができるからです。

これで、基礎が固まったと思ったら講談社基礎物理学シリーズの力学に移ることをお勧めします。これは少しレベルが高いため応用力をつけることができるからです。

これが終わったら、マセマの「解析力学キャンパスゼミ」に移るとよいです。しっかりとマセマで解析力学を学んで基礎を固めることができるからです。
詳しくはこちらの記事で解説しています!↓


マセマで解析力学を理解したら、講談社基礎物理学シリーズの「解析力学」に移るとよいです。これは、少しレベルが高いので応用力をつけることができるからです。ここまでできれば、力学の部分は解けるようになります。

電磁気学

実際、東大物理の院試では力学よりも電磁気学の方が毎年出題されています。ですので、電磁気学をしっかりと身につけておく必要があります。使用する参考書は、マセマの「電磁気学キャンパスゼミ」です。

これを用いて、電磁気学を1から丁寧に学んでいき基礎を固めていくというのが良い方法になります。これで基礎が固まったあとは講談社基礎物理学シリーズの「電磁気学」で応用力をつけるという方法がよいです。
これは15章まであり、磁性体やクーロンの法則などが1章ずつで解説されていてとてもじっくりと理解することができるからです。

講談社で応用力がついたと思ったら、次は砂川の「理論電磁気学」に進むとよいです。これは名著と言われては、いるものの難易度はけた違いに難しいです!なので、じっくりと進めるというのが良い方法になります!
また、東大物理の電磁気学作成者は、この理論電磁気が大好きらしいのでこれをできる限りできるようにしておけば何の問題もありません!
詳しくはこちらの記事で解説しています!↓

熱統計力学

熱統計力学は毎年必ず出題されています。熱統計力学は熱力学と統計力学のことですが、実際は統計力学しか出題されていません。ですので、統計力学の対策ということになります。

使用する参考書は、まずマセマの「統計力学キャンパスゼミ」になります。これで1から丁寧に統計力学を学んで基礎を固めるということになります。

これで基礎を固めたら、講談社基礎物理学シリーズの「統計力学」を用いるとよいです。これで応用力をつけることができるからです。また、これは物性理論の初歩まで書いてあり、東大物理の統計力学は物性理論の初歩が出題されることがあるのでその部分まで学んでおくということが必要になります。

次に、これで応用力がついたと思ったらキッテルの「熱物理学」を用いて、さらに勉強をしていくとよいです。これは、講談社基礎物理学シリーズよりも難しいので、講談社基礎物理学シリーズの次に行うと効率が良くなります。


ちなみに私は、キッテルを用いましたが田崎さんの「統計力学」を用いた人もいました。これについてはどっちでも構いませんので安心してください。

量子力学

量子力学は必ず毎年、出題されるので対策はしておかないといけません。

用いる参考書は、まずはマセマの「量子力学キャンパスゼミ」で1から丁寧に学んで基礎を固めるという方法が良い方法になります。

しかし、この量子力学キャンパスゼミは基礎を固めるという点では問題はないのですが院試レベルという観点からすると全く役に立ちません!ですので、それ以外の教科書で院試対策を行う必要があります。

お勧めは、講談社基礎物理学シリーズの「量子力学Ⅰ」です。これはレベル的にマセマの次のレベルであり、マセマで学んだことも収録されているのでこれを用いて量子力学の応用力をつけるというのが良い方法になります。

しかし、講談社基礎物理学シリーズの「量子力学Ⅰ」の後半になっていくとマセマにはない範囲になりますのでそこからは、講談社基礎物理学シリーズ「量子力学Ⅰ」自体で学んでいくことになります。

これがしっかり分かったと思えば、次に講談社基礎物理学シリーズの「量子力学Ⅱ」に入るとよいです。これは「量子力学Ⅰ」の続編になっており、摂動論などを学ぶことができるからです。
東大物理の量子力学は、摂動論が出題されるときもあるので押さえておくべき分野です。

ここまで、ある程度理解したと思ったら猪木川合の「量子力学Ⅰ」を用いるとよいです。これは東京大学理学部物理学科の教科書となっており、東京大学理学部物理学科で開講された量子力学の講義と演習をベースに作られているからです。これは、難易度がとてつもなく高いため過去問演習の前に行うのがとても良い方法になります。これがある程度何も見ずに解けるようになれば、院試は楽勝のはずです。

次に、講談社基礎物理学シリーズの「量子力学Ⅱ」の次は何をやれば良いかということですがこれも猪木川合の「量子力学Ⅱ」をやるとよいです。しかし、講談社基礎物理学シリーズの「量子力学Ⅱ」よりもレベルが高く、摂動論自体も難しいので講談社基礎物理学シリーズの「量子力学Ⅱ」を完璧にするということで大丈夫という印象があります。講談社基礎物理学シリーズの「量子力学Ⅱ」を完璧に理解、解けるようになれば院試は楽勝のはずです!

コロナ禍の中でもオンライン入試はやらない!?

【7/29追記】
ここまで東大物理の紹介と入試科目について話してきましたが、皆さんが良く知っているように世の中はコロナ禍になっていますよね。そしてこのコロナ禍、収まる気配など一ミリもありません。従って、この先はコロナ禍における入試のあり方を探っていかなくてはなりません。そのため、ここから先はコロナ禍における入試形態についてお話していこうと思います!

このタイトルを見て、どういうことかわからないという人が多いと思います。
なぜなら、皆さんが所属している大学はオンライン授業で授業を受けた人が多いから。
そこで、この理由を詳しくお話します!
その前に、コロナウイルス以前の入試形態とコロナ禍が始まった時の入試形態についてお話します。

コロナ禍が始まった頃の東大院理学系の院試

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の大学院入試は、コロナ禍になる前は当たり前ですが毎年対面で筆記試験と面接試験が行われていました。

しかし、コロナウイルスが2020年から感染が確認され、あっという間に感染が拡大してしまいました。この頃は、コロナウイルスというウイルスが何者なのかというのがわかっていなかったため感染拡大防止のためにオンラインで行うということが多くなりました。

これは当時、大学院入試も例外ではなくオンライン入試という形の入試が行われました。
ちなみに私は、このちょうどコロナが広まってきたときの大学院入試受験生であったため、オンライン入試をいくつも受けました。さて、私のオンライン入試受けた話はさておき、本題に戻ります。

コロナが感染拡大し始めた年の大学院入試は、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻も他の大学院と同じくオンライン入試を導入しました。

この時の東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の試験は、筆記試験を行わず書類選考が1次試験代わりとして、2次試験でオンライン面接を行いました。
その代わり2次試験の面接で基礎物理の確認といった基礎力測定と従来の面接の内容ということをしていたのです。

しかし東大物理の内部生にこの件をうかがったところ、この形態のオンライン入試はあまり評判が良くなかったということがわかりました。教員の一部の方々には「このようなオンライン入試で、ほしい学生をとれるのか」といった声もあったそうです。

そのためこのような理由から、この先の大学院入試でオンライン入試という形態は東大院物理で見ても、また全国的に見ても少なくなったことが伺えます

つまり、この先コロナ禍が収まらなくてもオンライン入試は基本的に行われる可能性は低く、対面で筆記試験と面接試験というコロナ前の形態に近い形で実施することが予想されます。
事実、コロナが始まった次の年は対面で筆記試験と面接試験を行っています。そのため、タイトルにあのようなことを書いたわけです。

ここまで話してきたことをまとめれば、コロナ禍が続いても筆記試験と面接試験は対面で行われるということなので、オンライン入試になる可能性があるからなどということは考える必要はありません。

対面で行われるつもりで対策しててオンラインに切り替えるのは割とすぐにできますが、オンラインメインでの対策から対面に切り替えるのは結構大変です!

従って、コロナ前と同じ筆記試験と面接試験を受験とだけ思って前に紹介した参考書や過去問演習などをして対策をすれば十分でしょう!

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